眼の病気ガイド
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貧血について

貧血について

私たちの体は、赤血球にある成分の「ヘモグロビン」が酸素をたくさん運んでくれるからこそ、体の組織がその酸素を使って元気に動くことができています。イメージとしては、血液という線路の上を、ヘモグロビンという荷物をのせた列「赤血球」が走っている、といった感じでしょうか。ところが、体内の鉄分が不足していると赤血球が十分に作れません。さきほどのイメージで例えるなら、列車「赤血球」の車両数が減ってしまう、という状態です。もちろん結果としてヘモグロビンも減ってしまい、運ばれる酸素量も少なくなるので、体のあちこちが酸欠状態に。このため、各組織が本来の働きをすることができず、目まい、立ちくらみ、頭が重い、体がだるい、などの不快な症状を招くことになります。これが、貧血の中でも代表的な「鉄欠乏性貧血」のメカニズムです。今回はこの「鉄欠乏性貧血」の対処や予防などについて、詳しく説明していきます。

緑内障

急な貧血!そんな時の対処法は?

買い物に出かけていたHさん。棚の下にある商品を取ってカゴに入れ、立ち上がったときに「まずい!」と感じました。貧血特有の、ふらつきが起きました。これ以上悪くなる前に帰らないと!と思って、あわてて会計を済ませ、自転車に乗りましたが・・・
自転車でカーブを曲がったところでまたクラッときて、Hさんは転倒してしまいました。倒れたHさんには救急車がよばれ、ひと騒ぎとなってしまったとのことです。転倒時に頭を打ったりしなかったのは不幸中の幸いでしたが、Hさんはこの件でかなり落ちこんでしまいました。「救急車まで来てもらって、本当に申し訳ないと思ってます。だけどああいう時はどうしたらよかったんでしょう・・・」

さて、このHさんの貧血に対する対処、いったいどこがまずかったと思いますか?

答えは・・・

貧血の症状が出たのに、無理をして大きく動いたことです。貧血のあのふらつきは、脳に酸素が十分に行き渡らない、いわゆる「酸欠状態」になってしまっているために起こるものです。

そして人というのは、動けば動くほど酸素摂取量が激しくなるので、貧血時に急に動くと、その酸欠状態をますます悪化させてしまいます。ですので、貧血の症状が急に出たときは、まずこの酸欠状態を解消するのが第一です。無理に動かず、「深呼吸」などで酸素を体に取り入れましょう。

息を吐く時は大きなため息をつくように吐いて、息を吸う時は「左手の中指を軽く引っ張りながら鼻で大きく吸う」と、通常時の呼吸よりもはるかに多くの酸素を取り入れることができます。これを数回行えば、貧血のふらつきはかなり改善されてくるはずです。急な貧血時にはあわてて動かずに、安静+深呼吸で気分がよくなってから動くよう心がけましょう。

また、毎日何度か意識的に深い呼吸をすることを心がけていると、通常時の呼吸も少しずつ深くなっていきますので、「お風呂上がりと寝る前は深呼吸数十回!」などと決めて行うようにしましょう。特に、布団に仰向けに寝ながらの深呼吸は、その後の睡眠時の呼吸を深くすることにもつながりますのでおすすめです。

貧血にならないための食生活

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「貧血にならないためには、レバーなどの鉄分豊富な食品を摂取すること!」というのが常識のように言われています。もちろんそれは間違いではないんですが、実は、鉄分摂取「だけ」で貧血が改善できるわけではありません。また、食事の際には「鉄分の吸収を阻害するもの」を避けることも大切です。せっかく鉄分摂取をしても、その吸収を阻害されては意味がありません。では、鉄分の吸収を阻害するものとはどういうものがあるのでしょうか?

もっとも代表的なものは、コーヒー・紅茶・緑茶などに多く含まれる「タンニン」という成分です。このタンニンを、食事中~食後30分以内に摂取すると、その食事に含まれる鉄分の吸収を阻害してしまうのです。つまり、外食の「○○セット」などで、コーヒーや紅茶をセットにつけて飲むと、摂取した鉄分がムダになってしまうので注意しましょう。
これに対してビタミンCは鉄分の吸収を助けてくれますので、同じ「○○セット」を頼むなら、コーヒーや紅茶ではなくフルーツ系のジュースをつけることがオススメです。 コーヒーや紅茶を楽しみたい人は、食事にあわせて飲むのではなく、食事をともなわないリフレッシュタイムで楽しむようにしましょう。
あと、あまり知られていないことですが、実は「たんぱく質不足」も貧血を招く大きな原因となります。
たんぱく質は筋肉をはじめとする「体を作る材料」になる栄養素ですが、このたんぱく質が不足すると、血液そのものの材料が不足してしまいます。血液そのものが不足するということは、当然、赤血球も、そこに含まれるヘモグロビンも不足し、それが貧血を招いてしまいます。そんなことにならないために、メタボ対策やダイエットで食事制限をしている人も、たんぱく質はきちんと摂るようにしましょう。たんぱく質はすぐにエネルギーとして使われやすい栄養素なので、これが原因で太ることはまずありません。炭水化物と脂肪を減らす方が効果的です。ではここで、貧血の改善についておさらいです。

朝食がパンとコーヒー。これを聞いて、あなたならこのメニューをどう改善しようと思いますか?
まずコーヒーを果物のフレッシュジュースに変えることができますね。さらに鉄分もたんぱく質も豊富な卵を使った、目玉焼き(半熟)を加えるのも効果的です。
そして、もっと食べられるなら野菜サラダもつけます。ちなみに、卵の調理で「目玉焼き(半熟)」をおすすめする理由は、ゆで卵などで黄身をカチカチに固めてしまうと、鉄分が他の成分と結合してしまうので、吸収率が一気にダウンし、せっかくの鉄分がムダになってしまうからです。

ゆで卵の黄身のまわりが黒っぽくなっているのを、見たことはありますか?あれこそまさに、鉄分が他の成分と結合して化学反応を起こしてしまった色なんです。卵の鉄分のほとんどは黄身に含まれていますので、この黄身はあまり固めないように調理しましょう。

まとめ

貧血を予防・改善するには、ただ鉄分を摂ればいいというのではなく、

「酸素そのものをたくさん摂りいれるよう、呼吸を深くすること」
「鉄分の吸収をジャマさせないこと」
「血液の原材料(たんぱく質)をちゃんと与えてあげること」

なども大切な要素になります。
ですがこれらの対処をしばらく続けても貧血がまったく改善されない場合は、貧血が重度であるとか、あるいは病気が原因による貧血という可能性も考えられますので、医師の診断を受けてみることをおすすめします。

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